前に送った5分の動画は100MBくらいだったのに、今回の動画は1GB近い。
同じ長さなのに、どうしてこんなに違うのでしょうか。

動画の容量は、長さだけでは決まりません。大きく関わるのは、1秒あたりにどれだけのデータを使っているかです。
今回は、その違いを計算例で見ていきます。

同じ5分でも、データの使い方で容量が変わる

動画の説明で「ビットレート」という言葉を見かけたことはありませんか。
これは、1秒あたりのデータ量を表す数字です。たとえば10Mbpsなら、1秒あたり約1,000万ビットのデータを使います。

少し難しく聞こえますが、まずは「同じ時間でも、1秒に使うデータが多いほど大きなファイルになる」と考えれば大丈夫です。

どちらも5分。容量はこんなに変わります(計算例)
映像+音声の平均が3Mbps
約112.5MB
映像+音声の平均が約26.7Mbps
約1GB

実測ではなく、ビットレートが上記の平均値になると仮定した計算例です。帯の長さは約1GBを基準にした容量の比率を表しています。

同じ5分でも、この例では約9倍の差があります。ファイルが大きくても、すぐに「何かおかしい」とは限らないのです。

容量の目安は「ビットレート×時間」

映像と音声を合わせた平均ビットレートが分かれば、容量をおおまかに計算できます。

容量(MB)≒ 合計の平均ビットレート(Mbps)× 秒数 ÷ 8

5分・10Mbpsなら、10 × 300 ÷ 8 = 約375MBです。

5分の動画の容量比較(計算例)
映像+音声の平均ビットレート容量の目安
3Mbps約112.5MB
10Mbps約375MB
20Mbps約750MB
30Mbps約1.125GB

1MB=100万バイト、1GB=10億バイトとして計算しています。管理情報などの分は含めていません。
映像だけのビットレートを使う場合は、音声などの容量が別に加わります。
この表は画質設定の推奨値ではありません。

なお、ファイル容量のMBと、ビットレートのMbpsは別の単位です。
8ビット=1バイトなので、計算では8で割っています。

4Kだから大きい? MP4なら小さい?

容量に関係する言葉はほかにもあります。それぞれの意味を分けると、違いを整理しやすくなります。

解像度・フレームレート・コーデックの説明イラスト

解像度:1枚の映像の細かさ

フルHDや4Kといった、縦横の画素数です。高い解像度の細部を保つには、多くのデータが必要になる傾向があります。ただし、4Kなら必ず何GBになる、とは決まりません。

フレームレート:1秒に何枚の映像を見せるか

30fpsは1秒に30枚、60fpsは60枚です。枚数が増えても、圧縮される動画の容量が必ず2倍になるわけではありません。圧縮方式やビットレートの設定も関係します。

コーデック:動画を圧縮する方法

H.264やH.265などがあり、同程度の見た目の画質を保つために必要なデータ量が変わります。方式を変える場合は、相手の再生環境や編集ソフトで扱えるかも確認しましょう。

また、MP4は映像や音声をまとめる「入れ物」の形式です。
同じ「.mp4」のファイルでも、中の圧縮方式や設定は同じとは限りません。「どちらもMP4で5分なのに容量が違う」ということは起こります。

同じ設定でも、映っている内容で変わることがある

固定のカメラで話す動画と、細かい葉が揺れる風景や動きの激しいスポーツ。どちらも5分でも、同じ画質を保つために必要なデータ量は変わります。

書き出しには、平均ビットレートを指定する方法と、目標とする画質を指定してデータ量を調整する方法などがあります。
画質を指定する方式では、同じ設定でも内容によって容量が変わります。

一方、同じ長さ・同じ合計平均ビットレートなら、容量はおおむね同じです。その場合でも、映像の内容によって見た目の画質は変わります。
HandBrakeの公式解説でも、画質を指定する方式と平均ビットレートを指定する方式の違いが説明されています。

小さくしたいときは、先に「何に使う動画か」を確認

送信に時間がかかるからと、すぐに画質を下げたくなることもあります。ただ、相手が編集に使う素材なら、必要な細部を失ってしまうかもしれません。

  • 内容や誤字の確認用:相手と相談し、確認に必要な画質の軽い別ファイルを用意する方法があります。
  • 色や細部の確認用:軽量化で見え方が変わると判断に影響します。確認目的に合う品質を残しましょう。
  • 編集素材・最終納品用:指定された解像度や形式、画質条件を優先します。容量だけを理由に変更しないようにしましょう。

軽くする場合も、元のファイルは残しておくのがおすすめです。
容量を減らしたファイルは別名で保存し、文字の読みやすさや動きの多い場面、音声を確認してから送りましょう。

必要な画質なら、送り方を変える選択も

同じ5分でも、動画の容量は100MB程度にも1GB程度にもなります。
大切なのは、相手が使う目的に合っているかどうか。必要な画質のファイルなら、無理に小さくせず、その容量を扱える方法で渡す選択もあります。

オクルリンクでは、プランに応じた容量のファイルを送受信できます。
スタンダードPro・アドバンスProなら最大300GBまで対応しているので、大容量の動画ファイルもそのまま送ることができます。送るファイルのサイズと、月間アップロード量に合うプランを確認してみてください。

オクルリンクのプランと機能を確認する

参考:MDN ウェブ動画コーデックガイド/HandBrake Constant Quality vs Average Bit Rate

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