「ファイルを送る」といっても、社内でチームと共有する場合と、社外の取引先に届ける場合とでは、適したサービスが異なります。クラウドストレージ・ビジネスチャット・無料転送サービス・ビジネス向け転送サービスは、それぞれ得意とする用途が違います。
この記事では、Google Drive・Chatwork・ギガファイル便・オクルリンクの4サービスを取り上げ、それぞれの特徴と向いている場面を整理します。
各サービスの特徴
Google Drive:社内での継続的な共有と共同編集に強い
Googleが提供するクラウドストレージです。
Googleアカウントがあれば無料で15GBまで利用できます。Googleドキュメント・スプレッドシートなどとの連携により、複数人でリアルタイムに同じファイルを編集できる点が特徴です。
ファイルの共有はリンク発行か特定のGoogleアカウントへの招待で行います。社内チームで同じファイルを継続的に参照・更新するようなシーンに向いています。
Chatwork:チームのやり取りのなかでファイルを共有できる
国産のビジネスチャットツールです。
メッセージのやり取りの流れの中でファイルを添付して共有できるため、「この件の資料です」というひとことと一緒にファイルを渡せます。無料プランがあり、中小企業を中心に広く普及しています。
チームや社内プロジェクトのコミュニケーションを一元管理したい場合に使いやすく、ファイル共有をコミュニケーションの流れの中で自然に行える点が強みです。
ギガファイル便:アカウント不要・無料で手軽に一時転送できる
アカウント登録が不要で、送る側も受け取る側も無料で利用できる国産のファイル転送サービスです。
URLを相手に伝えるだけでファイルを届けられます。インストールも登録も不要なシンプルさが特徴で、個人間のカジュアルなやり取りや、一時的にファイルを渡したい場面で重宝されています。
オクルリンク:社外への認証付きファイル送受信と履歴管理
国産のビジネス向けファイル送受信サービスです。
受け取る側はオクルリンクへの会員登録なしで利用できますが、URLにアクセスするだけでなく、パスワードとワンタイムパスワード(OTP)による認証を経てダウンロードする仕組みになっています。URLが第三者に渡っても、URL単体ではアクセスできません。
ダウンロード履歴の確認、受取人の指定、ファイルの暗号化保存、国内データセンターでの運用など、社外の取引先や顧客とのファイル送受信に必要な機能が揃っています。フリープランから利用でき、有料プランでは大容量ファイルや複数アカウントにも対応しています。
4サービスの比較表
| 比較項目 | Google Drive | Chatwork | ギガファイル便 | オクルリンク |
|---|---|---|---|---|
| 主な用途 | 社内の継続共有・共同編集 | チーム内コミュニケーション+ファイル共有 | 個人間の一時的な転送 | 社外への認証付きファイル送受信 |
| 無料プラン | あり(15GBまで) | あり | 無料のみ | あり |
| 受取人の会員登録 | 設定による | 対象のChatworkグループまたはチャットへの参加が必要 | 不要 | 不要 |
| OTP・ワンタイム認証 | なし | なし | なし | あり(OTP+パスワード) |
| 受取人の指定 | 設定による | メンバーのみ | なし | あり(メールアドレス指定) |
| ダウンロード履歴確認 | 限定的(Workspaceでは監査ログあり) | なし | なし | あり |
| 広告表示 | なし | あり(フリープラン) | あり | なし(全プラン) |
用途別おすすめ
社内チームで継続的にファイルを共有・編集したい
Google Drive が向いています。既存のGoogleアカウントをそのまま使え、ドキュメントやスプレッドシートとの連携により、ファイルを開きながら同時に編集できます。社内の情報共有・ドキュメント管理の基盤として広く活用されています。
チームのやり取りのなかでファイルも共有したい
Chatwork が向いています。チャットの会話の流れのままファイルを添付できるため、別のツールを開く手間なくファイルを共有できます。社内コミュニケーションをひとつのツールにまとめたい場合に使いやすい選択肢です。
個人間で気軽に大容量ファイルを送りたい
ギガファイル便が向いています。登録不要・無料でURLを発行できるシンプルさが特徴で、ツールに不慣れな相手にも案内しやすいです。カジュアルな一時的なやり取りにすぐ使える点が強みです。
取引先や顧客へ安全にファイルを届けたい
オクルリンクが向いています。受取人を指定し、OTP認証を経てダウンロードする仕組みのため、URLが漏れても、URL単体ではアクセスできません。ダウンロード履歴の確認により、相手が受け取ったかどうかを確認できます。機密性の高いファイルを社外に届けるビジネス用途に適しています。
まとめ
ファイルを送る目的に合わせてサービスを選ぶと、作業の手間とセキュリティの両面で無駄がなくなります。
- 社内の継続的な共有・共同編集 → Google Drive
- チームの会話の流れでファイルも渡したい → Chatwork
- 登録不要・無料で手軽に一時転送したい → ギガファイル便
- 社外の取引先や顧客に認証付きで安全に届けたい → オクルリンク
社外へのファイル送受信で、受取人の指定や受領確認を重視する場合は、オクルリンクがおすすめです。